【共通テーマ】危機と政治・法律―未来への政策責任を果たすために
第5回研究大会は、2020年5月30日(土)、31日(日)に城西大学・東京紀尾井町キャンパスでの開催を予定しておりましたが、新型コロナウィルスの感染拡大および緊急事態宣言の発令にともない、オンラインで開催することと相成りました。また、5月29日(金)に予定しておりました、憲政記念館でのエクスカーションは中止となりました。ご理解とご協力をお願い申し上げます。
【ご参加方法】
会員の皆様にはZoomの招待メールを配信しておりますので、そちらからご入室ください。
※何かご不明な点がございましたら、学会事務局までメールにてお問い合わせをお願いします。
※会員の先生の講義を受講している大学生向けに、一部のパネルをYoutubeでもライブ配信いたします。
※お顔やお名前もそのまま配信されますのでご了承ください。お顔やお名前の公開を望まれない方はYouTubeからご視聴ください。
YouTubeのURLはこちらです。
日本政治法律学会理事長
白鳥 浩
新緑の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。さて、多くの学会が開催を中止する中で、本学会はその学会の社会的な責務を果たすべく、「新しい生活様式」に対応した形で研究大会を開催する運びとなりました。
現在、皆様もご存知のように新型コロナウイルスの蔓延という危機の中にあります。こうした危機は、これまで現代社会が、かつて経験したことのない、まさに未曾有の挑戦を現代の文明全体に突きつけているといってよいと考えます。
こうした危機に対して、現代に生きる我々が、政治学、法学、公共政策を学び、研究、そして実践するものとして、どのような政策的な解決策を提示できるか、そうしたことが未来の世代から問われているといってよいと考えております。そうした「未来への政策責任」を、政治学、法学、そして公共政策に携わるものは、現在、突きつけられているといってよいと考えます。
こうした事態に対して、その時代的要請に、政治学、法学、そして公共政策に携わるものが、どのように考え、そして対応しようとしたかを後世に残すこと、それは、本日本政治法律学会の社会的な使命と責任である、といっても過言ではありません。また、こうした政策的な課題、危機を乗り越えるという責任を、政治学、法学、そして公共政策に携わるものが、回避することは許されないといってよいでしょう。
さらに、「新型コロナウイルス」の問題一色に染まっている現在の状況に対して、それ以外の、政治学、法学、そして公共政策の課題をなおざりにしてよいというものではありません。着実に、それ以外の課題に対しても、研究を続けているということを、後世の世代に残しておくこと、それも「新型コロナウイルス」に対応することと同様に、重要なものと考えます。
現代に生きる我々の専門的知識、そしてその課題を解明する営為を後世に残していく、そうした機会とするという意味で、今回の研究大会は歴史的にも重要な意味を持っております。なお、学会賞には、報道学会賞といたしまして政治、公共政策の報道にご貢献を賜りました神志名泰裕先生(政治ジャーナリスト、元NHK解説委員長)、現代政治学会賞といたしまして国際政治学がご専門の信夫隆司先生(日本大学教授)、現代公共政策学会賞として小野元之先生(学校法人城西大学理事長特別補佐・理事)の先生方にお引き受けいただけることとなりました。また、現実の公共政策に携わる第一線で活躍される方による5月30日の基調講演は下村博文先生(衆議院議員、自由民主党選挙対策委員長)に、そして31日の基調講演は福島みずほ先生(参議院議員、社会民主党党首)にお引き受けいただきました。今回の研究大会における報告は、リアルタイムでオンラインによって、会員の皆様に、提供される予定でございますので、「危機の下における学会」という、こうした貴重な機会を共有していただけましたら幸いです。
8:50~9:00
開会式
9:00~10:30
【日本現代政治学会】 亥年選挙の政治学
司会:井柳美紀(静岡大学)
報告:岡田 浩(金沢大学)
:参院選と統一地方選の有権者の候補者志向―金沢市における意識調査データの分析をもとに:
岡本哲和(関西大学)
:2019年参院選における有権者のインターネットでの選挙情報接触について―調査結果の概要と今後の課題:
芦立秀朗(京都産業大学)
:亥年選挙から京都市長選へ―参院選と2020年京都市長選の継続性:
討論:桐谷 仁(静岡大学)
10:40~12:10
【日本現代法律学会】 個人報告パネル
前半(10:40~11:25)
司会:林 弘正(島根大学名誉教授)
報告:上野純也(城西大学)
:教師による懲戒権の行使と身体に対する罪―刑法解釈論的アプローチを中心として:
後半(11:25~12:10)
司会:松野民雄(城西大学)
報告:石田 瞳(高岡法科大学)
:不法行為構成における期待権侵害:
12:15~13:15
日本政治法律学会理事会
13:15~13:30
総会
13:30~16:30
【共通】学会賞ご講演
報道学会賞
神志名泰裕(政治ジャーナリスト、元NHK解説委員長)
:新型コロナ激変時代 政治とメディアの役割:
現代政治学会賞
信夫隆司(日本大学教授)
:なぜ米兵は裁かれないのか:
現代公共政策学会賞
小野元之(学校法人城西大学理事長特別補佐・理事)
:日本の教育改革:
16:40~18:00
【共通】政治家ご講演
下村博文(衆議院議員、自由民主党選挙対策委員長)
司会:伊藤之雄(京都大学名誉教授)
討論:片岡寛光(早稲田大学名誉教授)
山﨑将文(京都橘大学)
9:00~12:10
【シンポジウム】危機と政治・法律―新型コロナウィルス感染症の歴史的緊急事態指定を受けて
司会:贄 育子(姫路獨協大学)
パネラー:
三谷英弘(自由民主党)
阿部ともこ(立憲民主党)
後藤祐一(国民民主党)
矢倉克夫(公明党)
足立康史(日本維新の会)
山添 拓(日本共産党)
政党職員(社会民主党)
討論:
政治学
伊藤恭彦(名古屋市立大学副学長)
憲法学
野口健格(中央学院大学)
商法・経済法
中村 良(日本大学)
民法
金光寛之(高崎経済大学)
医療と法
贄 育子(姫路獨協大学)
医療政策
小磯 明(法政大学大学院)
9:00~10:30
【日本現代政治学会】 欧州の統合と多様性
司会:玉井 昇(獨協大学)
報告:黒木美來(早稲田大学大学院)
:欧州統合運動の「前史」?―個人の構想から「民間」団体の組織化へ:
佐伯祥子(エクセター大学大学院)
:ヨーロッパにおける反ユダヤ主義について:
三澤真明(日本大学)
:欧州統合におけるイギリス労働党と政党政治:
討論:丹羽 功(近畿大学)
杉田弘也(神奈川大学)
10:40~12:10
【日本現代政治学会】 公共政策の実践
司会:大谷基道(獨協大学)
報告:松尾和弥(衆議院政策秘書)
:小政党の政策決定―希望の党を事例に:
佐藤亮司(放送大学大学院修了)
:荒川区政及び福井県政の比較考察―地域福祉の視点から:
関 政幸(千葉県議会議員)
:政策条例等の制定を中心とする議員活動について:
討論:宮﨑一徳(参議院事務局)
八木橋慶一(高崎経済大学)
【書評パネル】笘米地真理『尖閣問題』(柏書房、2020年)
司会:朱 建栄(東洋学園大学)
報告:笘米地真理(衆議院政策秘書)
討論:宮本 悟(聖学院大学)
佐伯康子(清和大学)
熊 達雲(山梨学院大学)
12:15~13:15
日本現代政治学会理事会
日本現代法律学会理事会
※日本現代公共政策学会理事会は日本現代政治学会理事会と合同開催といたします
13:20~14:30
【宇治敏彦先生追悼パネル】2020年東京都知事選の展望
司会:斎藤 修(京都新聞社前顧問・元社長)
報告:金井辰樹(東京新聞社)
:TBA:
神志名泰裕(政治ジャーナリスト、元NHK解説委員長)
:首都決戦の注目点:
討論:井田正道(明治大学)
14:40~15:50
【共通】静岡選挙パネル―危機のなかのデモクラシー
司会:白鳥 浩(法政大学)
報告:白鳥 浩(法政大学)・川代秀弘(法政大学大学院)
野本貴之(富士宮市議会議員)
田中 健(衆院静岡4区補欠選挙立候補者、元東京都議会議員)
16:00~17:20
【共通】政治家ご講演
福島みずほ(参議院議員、社会民主党党首)
司会:山田啓二(京都産業大学)
討論:中井 歩(京都産業大学)
和田美智代(新見公立大学)
17:20~17:30
閉会式
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